Opera 7.0 の XML サポート状況
XML 関聯技術に関する状況
CSS 適用の実装状況
- 名前空間接頭辞が附属している要素へのスタイル指定が的確に出来るようになりました(Opera 6.x では挙動が不安定だった)。
- アルファベットの大文字/小文字の区別がなされません。例えば
Channel
要素に於いては、いずれのセレクタでもスタイルが適用されてしまいます(XML では大文字小文字の区別をしなければならないため、この振舞は不適当)。
CHANNEL{color:red;}
channel{color:red;}
chaNNel{color:red;}
その他の実装状況
- 整形式でない XML 文書を読み込んだ場合、エラー表示がハイライト式に表示されます。これにより、記述ミスを比較的楽に見附けることが可能です。
- XSLT, XLink, XML Base といった XML 専用関聯技術は、全くサポートされておりません。 XML 文書でハイパーリンクを実現させるためには、 html の要素を必要に応じて埋め込むしかありません。
xml-stylesheet
処理命令で XSLT と CSS が同時に指定されていた場合、 CSS の方が適用されます(Mozilla や MSIE では、XSLT が適用される)。
不具合
- XML 宣言の前に空白文字があっても、エラーにはなりません(MSIEでもエラーにならない。 Mozilla ではエラーになる)。 仕様では、 XML 宣言の前にはいかなる文字も入れてはならないので、この挙動は不適当です。
- XML 宣言の version 擬似属性にでたらめな数字を入れても、エラーにはなりません。 Mozilla 1.x や MSIE 5/6 では、 1.0 以外は受け附けないようになっております。
- 未定義の(xmlns:xx で宣言されていない)名前空間接頭辞が子孫要素中に存在していても、エラーになりません。 MSIE 5/6 ではエラーと認識してくれます。
xmlns:xx
属性によって名前空間が明示されていないときに HTML で使用する要素(h1, pなど)が存在していた場合、それらの要素は自動的に (X)HTML の要素と見倣されてしまいます(勝手に http://www.w3.org/1999/xhtml
の宣言が附属されてしまう)。明示していれば、通常通りの挙動を示します。尚、 Opera 6.1 は名前空間の宣言の有無に関わらず、正常な振舞をします。
XHTML に関する状況
- xml-stylesheet 処理命令で CSS を適用させようとした場合に、時によって適用されなくなるバグが解消されました。常にスタイルが適用されるようになっております。
- フォーム情報が欠落するバグが解消されました。