Konqueror 3.0.0 CSSサポート状況 (セレクタ)
テスト方法
- 小手調べに、セレクタに関するサポートをチェックすることにしました。
- html 文書には css.html を、xml文書には css.xml を用い、色の変更
{color:#ff0000;}
などの単純なスタイルの適用を行ってみることにしました。
セレクタのサポート状況
- 普遍的セレクタ (
*
)
- 認識する。
- タイプセレクタ (
p
)
- 認識する(してもらわないと困る)。
- 子孫セレクタ (
blockquote p
, p em
)
- 認識する(してもらわないと困る)。
- 子セレクタ (
p > em
)
- 正常に認識する。dfn要素中のem要素には、スタイルは適用されない。
- 第一子疑似クラス (
blockquote p:first-child
)
- 正常に認識する。第二子の段落3には、スタイルは適用されない。
- リンク疑似クラス (
a:link
, a:visited
)
- 正常に認識する。
- 動的疑似クラス (
:active
, :hover
, :focus
)
- アンカーに関しては、いずれも認識されている。ただし、:active は最後に宣言する必要がある。
- 普通の要素(p, em, bloakquote, xmlの一般的な要素, etc.)に関しては、:hover のみ有効であるようだ。
- 言語疑似クラス (
em:lang(en)
)
- lang属性/lang属性いずれで明示しても、認識せず (html/xml 共に)。
- 並列セレクタ (
h1 + p
)
- 正常に認識する。
- 単純属性セレクタ (
em[lang]
)
- 正常に認識する。
- 属性値セレクタ(完全一致) (
p[title="abc"]
)
- 正常に認識する。
- 属性値セレクタ(空白区切りリスト) (
p[title~="abc"]
)
- 正常に認識する。title属性値が単に"abc"の場合も、当てはまるようだ。
- 属性値セレクタ(ハイフン区切り/最初の語句が完全一致) (
p[title|="abc"]
)
- 正常に認識する。title属性値が単に"abc"の場合も、当てはまるようだ。
- クラスセレクタ (
ul.abc
, itemize.no
)
- 正常に認識する。ただし、xmlでも適用されてしまう。
- IDセレクタ (
h1#no1
)
- html/xml共に、正常に認識する。
疑似要素
- :before 疑似要素 (
{content:"con";}
)
- htmlではdisplay:inline となっているブロック要素にのみ、xmlではすべての要素に、それぞれ適用される。しかし、contentの中身が2回続いたり、要素の後に追加されたりするなど、おかしな振舞をする。
- :after 疑似要素 (
{content:"con";}
)
- htmlではdisplay:inline となっているブロック要素にのみ、xmlではすべての要素に、それぞれ適用される。中身の生成は正常だが、生成される中身自身も、もとの要素の表示形式を継承してしまう(ブロック要素に適用させると、中身自身もブロック要素となる)。
- :first-letter 疑似要素
- htmlでは全く認識せず。xmlにおいては、displayがblock、list-itemもしくはtable-cellである時のみ有効。
- :first-line 疑似要素
- htmlでは全く認識せず。xmlにおいては、displayがblockもしくはtable-cellである時のみ有効。
その他のサポート状況
float と overflow に関しては致命的なバグがあり、float などで疑似段組をしているサイトでは、恐らく悲惨なレイアウトになることと思います。また、リストとline-heightとの相性も良くありません。
まだバグだらけではありますが、レンダリング能力自体はMSIE , NN4.xやiCabなどよりも優れている点が見受けられます。個人的には「よくやっている」と言いたいのですが。