スターオーシャン2台詞集 レナ篇 その2
アーリア村/翌日
民家1
- 夫「おや、レナちゃん。
- 妻「今日は一人なのね。
- 夫「実は昨日、アレン君と鉢合わせしたらどうするんだろうと思っていたんだよ。
- 妻「アレン君はレナちゃんの事が好きだもんね。
- レナ「そんな…。
- 夫「アレン君も普段はおとなしそうだけど、その実、怒ると怖いかもしれないよ。『
レナーッ! 好きだぁー!
』とか言って…。
- 妻「あなた、そんなに脅かして…。
- レナ「クス。アレンはそんなことありませんよ。お金持ちだけど、それを鼻にかけるような事もないし…。
- 妻「でも最近見ないわよね。アレン君。前は毎日といっていいほどアーリアに来てたのに。
- 夫「そういえばそうだなぁ。二週間ぐらい前から見てないなぁ どうしたんだろう…?
教会
- 神父「おや、レナ。おはよう。
- レナ(…)「おはようございます。神父様。
- 神父「どうしたのです? 元気がありませんね?
- レナ「そんなことはないですけど…。
- 神父「…それならいいのですが。レナ、私はあなたの悲しい顔は見たくありません。つらかったらいつでも教会へ来るのですよ。
- レナ「はい。でも…大丈夫です。
- 神父「私は亡くなったあなたのお父さんから頼まれているのです。『
娘を頼む
』…と。私でよければいつでも相談に乗ります。あまり一人で抱え込むものではありませんよ…。
- レナ「ありがとうございます…。神父様。
- 神父「いいのです。元気を出すのですよ、レナ。
村の外に出ようとする
- レナ「神護の森にでも行こうかしら…。あそこにいると落ち着くし…。
神護の森
途方に暮れるレナ
- レナ(…)「私は…どうしたかったんだろう。
- レナ「お父さん…私、どうすればいいのかな…?
回想
- ウェスタ「では、私はどうすればいいと言うんですか!?
- レジス「そんな大声を出して、レナに聞かれたらどうするんじゃ?
- ウェスタ「あの子なら父親の死にショックを受けて、泣き疲れて寝ています!
- レジス「ショックを受けているのはお前さんも同じじゃ。母親のお前が落ち着かんでどうする。
- ウェスタ「落ち着いてなんかいられません! だってあの人が死んでしまったんですよ!
- レジス「ウェスタ!
- ウェスタ「…あの人がいなければ、私は、私は…。一人で言わなければいけないんですよ! あの子に…『あなたは本当の子供じゃない』って!!
- レナ(!)
- ウェスタ「ペンダントなんて棄ててしまえばよかった! 本当の親の印がなければ、あの子は私の…私だけの娘だったのに!
クロードとの語らい
- クロード「レナ…。
- レナ「クロードさん…。
- クロード「おはよう。
- レナ「おはようございます。
- レナ・クロード(…)
- クロード「元気ないね…どうしたの?
- レナ「え? そんな事はありませんよ。
- レナ・クロード(…)
- レナ「昨日はすみませんでした。勝手に大騒ぎしてしまって…。
- クロード「いいよ。自分でも『あやしい奴』だと思うし。話を聞くと勘違いされても仕方がないかなと思った。
- レナ「…私、勇者様の話を子供の頃から聞いて育ったんですよ。『みんなが困った時には勇者様が現れて助けてくれる』って。今、いろんな所でみんなが困っているでしょう? そんな時に伝承とそっくりなクロードさんを見て『この人だ!』って思ったんです。
- クロード「…そうだったんだ。
- レナ「なんとなく、ですけどね。
- クロード「ごめんね。勇者じゃなくて…。
- レナ「そんな…クロードさんは何も悪くありません。私が勝手に勘違いしただけなんですから。
- クロード「本当にごめん。僕になにかできるといいんだけど…。
- レナ「本当に気にしないで下さい。…早く元の場所に帰れるといいですね。
- クロード「『レナ…。』
- レナ「すみません、少し一人にしておいてもらえますか?
- クロード「え、ああ。元気…出してね。それじゃ…。
- レナ(すみません、クロードさん…。)
- レナ(…)(でも…そろそろ帰ろう。お母さんが心配しているといけないし…。)
アレン乱心
久しぶりの出会い、そして…
- レナ「アレン…。
- アレン「やあ、レナ。久しぶりだね。元気だった?
- レナ「う、うん。
- アレン「それは良かった…フフフ。
- レナ(…)「アレン…?
- アレン「そうだ、喜んでくれ、レナ。やっと準備ができたんだ。
- レナ(?)「準備…?
- アレン「そう、準備だよ。やっとステージが完成したんだ。僕らの婚儀をとりおこなう…ためのね。
- レナ(!)「アレン!? 何を言っているの!?
- アレン(…)
- レナ「こ、婚儀って…冗談はやめて! 私はあなたと結婚なんてしないわ!
- アレン「ふふ、レナ。君ももうすぐ分かるよ。僕の素晴らしさが…僕の力が…ね。
- レナ「分からない! アレン、どうしちゃったの!?
- アレン「感じないかい? 今、僕に溢れるこの力を…
- レナ「アレン…どうしちゃったの?
- アレン「まあいい。…連れて行け。
- レナ(!)「放して!
- アレン「大丈夫…もうすぐ君は僕なしではいられなくなる。石が…そう言っている。ふふふ…。
アーリアへと乗り込む
- 老人「ん…? あれは…!? 誰か、レジス殿を、ウェスタを呼んでくるのじゃ!
- 老人(!・汗)「誰か、レジス殿を、ウェスタを呼んでくるのじゃ!
必死の抵抗
- ウェスタ「レナ!
- アレン「これはこれは。皆様おそろいで。
- レナ「お母さん、助けて!
- レジス「アレン…これはどうした事じゃ! レナを放さんか!
- アレン「嫌ですよ。
- レジス「アレン…乱心したか!?
- ウェスタ「アレン君…。
- アレン「…そこを通してください。ジャマをするなら、容赦しませんよ。
- ウェスタ「レナを…放して!!
- アレン「ふん!
- ウェスタ「キャアァッ!
- レナ(!)「お母さん!?
- アレン「もう一度だけ言います。そこを通してください。さもなければ、皆ひどい目にあいますよ。
- ウェスタ・レジス(…)
- レナ「…みんな、どいてください。アレンはおかしくなってしまった…。本当に、みんなにひどいことをするかもしれない。
- レジス「しかし…!
- レナ「私は大丈夫です。心配しないで。…お願い。
- ウェスタ・レジス(…)
- アレン「ふん。初めから素直にそうしていればいいんだ。行くぞ…!
アレンの屋敷
- アレン「入るんだ…!
- レナ「きゃっ!
- レナ「アレン、なんでこんなことをするの?
- アレン(…)
- レナ「ひどいよ…お母さんにまで…!
- アレン「少し頭を冷やすんだ。後で迎えに来るから…。…逃げようなんて思わないことだ。
- レナ(…)(なんとか逃げなきゃ…。)
扉から出ようとする
- レナ「カギがかかっている。別の出口は無いのかしら?
物置
隠し通路を開く
サルバ坑道
坑道の入口
- レナ「なに…? ここは? 屋敷の地下にこんな通路があるなんて…。
- レナ(!)「あ、人が倒れてる!
- レナ「あ、ボスマンさん! 大丈夫ですか?
- ボスマン「う、うう。…君は、レナちゃん…どうして…?
- レナ「ボスマンさんこそ。ケガしてるじゃないですか!?
- ボスマン「私は大丈夫だよ…。それよりレナちゃんこそ、なんでここに?
- レナ「アレンに…連れてこられたんです。婚儀がどうのとか、祭壇がどうのとか言ってました。
- ボスマン「そうか…私はアレン君に頼まれて、サルバ坑道の奥に妙な部屋を作らされていたんだ。そう…祭壇をね。
- レナ(!)
- ボスマン「アレン君はなにかおかしい…。ときおり石を見つめては、狂気じみた笑いをうかべていた。私も恐ろしくなって逃げようとしたが、この様だ。彼の目的がレナちゃんなら…早く逃げた方がいい。
- レナ「ボスマンさんを放ってはいけませんよ!
- ボスマン「私は大丈夫。少し休んだら屋敷に逃げるから… レナちゃんはそうもいかないだろう?
- レナ「でも…。
- ボスマン「この奥は、サルバ坑道につながっている。上手くすれば町に出られるかもしれない…。さあ、行くんだ。
鉱山出口
- レナ「兵士がいる…、だめ、ここからじゃ逃げられない。
龍の巣
「←危険、この先龍の巣」
- レナ(…)「この先に行くのはやめておいた方がよさそうね。
祭壇
- レナ「一体なんなの、ここは…。
- アレン「さすが我が花嫁。みずから婚儀の場に足を運ぶとは…。
- レナ「いやっ!
- アレン「レナ…仕方がないな。あれほど逃げられないと言っておいたのに…。
- レナ「アレン、どうしちゃったの!? 以前のあなたはこんな人じゃなかった!
- アレン「そう…だね。僕は変わったんだ…この石の力を得て。
- レナ「アレン!
- アレン「もういいじゃないか…。さあ、儀式をはじめようか…。
クロード、助けに
- クロード(!)「レナ!!
- アレン「それ以上近づかないでもらおうか!
- クロード「お前がアレンか!? 自分が何をしてるのか分かっているのか? 早くレナを放すんだ!
- アレン「嫌だね。今は神聖な婚儀の最中なんだ。これから僕らは一つになる…。ジャマをしないでもらおう。さ、レナ…。
- レナ「イヤ! クロードさん、助けて!
- クロード「やめろ! 一方だけが望む婚儀などありえない!
- アレン「一方だけ…? それは間違いだ。僕らは愛し合っている。愛し合ってるんだ…アイシテ…。
- レナ「アレン…!
- アレン「アイ、シテ…!?
- クロード「まずい!!
- レナ「クロードさん!
- アレン「ウオォォッ!!
- レナ「いやぁっ!
- クロード「うわああっ!
- クロード「くそぉっ!
- アレン「うおおぉぉぉっっ!
- クロード「危ない!!
戦闘終了
- クロード「レナ…大丈夫かい?
- レナ「は、はい。
- クロード(…)レナ、彼は一体?
- レナ「…分かりません。アーリアに来た時から、何かに取りつかれているみたいでした…。
- クロード「しかし、人間があんな姿になるなんて…。どういうことなんだ?
- レナ「アレン…優しい人だったんです…。
- クロード「…レナ。
- レナ「一体、どうして…。
- アレン「う…うう…。
- レナ・クロード(…)
- レナ「アレン!?
- クロード「まだ息がある…。
- レナ(…)(傷を癒す)
- アレン「…ここは…ん? レナ…どうして君が?
- レナ「アレン! 元に戻ったのね!
- アレン(…)「…何のことだい? 何だか頭が痛いんだ…ボーっとする。それに、何だか長い夢を見ていたみたいだ…。
- クロード「どうやらあの石が全ての元凶だったみたいだね。石がなくなったせいで、元に戻ったんだ。
- レナ「でも、良かった。
- クロード「とりあえず屋敷にもどろう。話はそれからだ。
再び屋敷へ
- アレン「僕が、そんな事を…。
- レナ「そうよ、大変だったんだから。
- アレン「だめだ…全然思い出せないよ。僕があんな祭壇をボスマンさんに作らせていたんですよね?
- ボスマン「そうなんだ。二週間ぐらい前かな? 依頼を受けたのは。今考えてみると、その時から、もうアレン君は変だった。なんだか上の空というか…。
- クロード「おそらくあの石のせいでしょう。あの石から発せられる何らかの力によっておかしくなったんだ。
- アレン(…)「確かに…そうなのかも知れない。あの石を初めて見た時、なんだか妙に気分が昂ぶる気がした。『自分のする事に間違いがあるはずがない』そんな感じで心が満たされて…。その後の事はよく覚えていないけど、その瞬間だけはハッキリと覚えてる。
- レナ「アレン…。
- アレン「…レナ、すまなかった。いくら意識がなかったとはいえ、君にはひどい事をしてしまった。
- レナ「ううん。いいの。元のアレンに戻ったんだし、あんまり気にしないで。
- アレン「…ありがとう。
- クロード(…)「レナ、そろそろアーリアに帰ろう。お母さんも心配しているよ。
- レナ「はい。
- アレン「僕はサルバのみんなに説明をしなきゃな。分かってもらえるかは分からないけど…。
アーリアへ帰還
旅の始まりへ
村長の依頼
- レジス「改めてお礼を申し上げなければなりませんな。一度ならず二度までもレナを助けていただいて…。
- クロード「いや、お礼を言われるほどのことではありませんよ。
- レジス(…)「結局、今回の事件は何だったのでしょうな? 本当にサルバ坑道の奥で発見された石のせいなのか…。
- クロード「そうとしか考えられません。石が壊れてなくなった途端、アレン君が元に戻ったんですから。
- レジス「ううむ…。
- レナ(…)「おかしくなって魔物になる…まるでソーサリーグローブみたいな石ですね。
- レジス・クロード(!)
- レジス「確かに…そうじゃな。もしかしたら何らかの関係があるやも知れん。
- クロード「ソーサリーグローブ…か。
- レナ「え、あの…ちょっとそんな気がしただけです。あまり気にしないで下さい。
- レジス「しかし…あの後サルバでは大さわぎだったようです。アレンのこともそうですが、勇者のことも…。
- クロード「すみません。注意されていたのに…。
- レジス「いや、責めているのではありません。あなたはレナを助けるために一生懸命だったのでしょう。ただ…隠すにはあまりにも広まってしまった。
- クロード「そう…ですか。
- レジス(…)「クロードさん、ソーサリーグローブを調べに行ってはいただけませんか?
- レナ・クロード(!)
- レジス「非常に身勝手な願いである事は分かっています。…ただ、やはり、あなたしかいないと思うのです。アレンのこととも無関係ではない気がします。アレンを救えたあなたならば…。
- レナ「…クロードさん。
- クロード(…)「分かりました…やってみましょう。
- レジス(!)「それでは…!
- クロード「あ、勘違いしないでください。前にも言いましたが、僕は勇者ではありません。世界を救えるなんて大それたことは考えていませんよ。ただ…ソーサリーグローブを調べる事で僕に有益な情報が手に入るかもしれない。自分の利益とみんなの利益が一致するなら…やってみてもいいかな、そう思っただけです。
- レジス「…ありがとうございます。クロードさん。我々もできる限りお手伝いいたします。
- クロード「はい。どこまでできるかは分かりませんが…。
- レナ(…)「クロードさん、私を連れて行ってくれませんか?
- クロード・レジス(!)「レナ!
- レナ「今、村長様が言いましたよね。私もお手伝いしたいんです。
- クロード「でもレナ、危険だよ。
- レナ「それは分かっているつもりです。でも、私も全く役に立たない事はないと思うんです。クロードさんはこの大陸の事よく知りませんよね? 案内役は必要だと思います。私の力…役に立ちませんでしたか?
- クロード「そんな事はないけど…でも。
- クロード「村長様もなにか言ってやって下さい。
- レジス(…)「いや、クロードさん。レナの望み通り、連れていってやってはもらえませんか?
- レナ(!)「村長様…。
- レジス「レナはきっとあなたの旅の役に立つでしょう。どうかお願いします…。
- クロード(…)「分かりました。でもお母さんの了承を得てからだよ、レナ。そうじゃなければ連れて行かないからね。
- レナ「はい…分かっています。
帰宅
- レジス「最近はずいぶん冷え込むようになったわい。レナ、気を付けて帰るんじゃぞ。
- レナ「だいじょうぶですよ。私の家はすぐそこなんだから。
- レナ「迷惑でしたか? 一緒に行くって言って…。
- クロード「いや、そんなことはないよ…。
- レナ「あの、私…。
- クロード「え?
- レジス「何じゃ、まだ帰っておらんかったのか、レナ。
- レナ(汗)「おやすみなさい。
レナの家
- ウェスタ「おかえりなさい。レナ。
- レナ「ただいま…。
- ウェスタ「村長様の所で夕食は食べて来たんでしょ? 夜も遅いわ…もう寝なさい。
- レナ「あのね…お母さん。
- ウェスタ「ん? なあに?
- レナ「クロードさん、ソーサリーグローブを調べに行ってくれるって…。
- ウェスタ「あら! 本当に!?
- レナ「うん。それでね…。
- レナ(…)「私も、クロードさんと一緒に行こうと思うの…。
- ウェスタ(!)「レナ…そんな、なんで…。
- レナ「いくらクロードさんでも たった一人じゃ大変だと思うの。…土地勘だってないんだし。
- ウェスタ「でも…レナ…。
- レナ「ううん…ちがうの、お母さん。私ね、私ね…本当は!
(ドアが開く)
- レジス「夜分遅く、すまない…。ウェスタや、ちょっといいかのう…?
- ウェスタ「はい…。
- レナ(…)「私、ちょっと、外の空気を吸ってくる…。
家に入ろうとする
村の外に出ようとする
森に入ろうとする
レナ、クロードに想いを語る
- クロード「だめだ…やっぱり…。距離が離れすぎてるんだろうな…。くそっ…!
- レナ「クロードさん…眠れないんですか?
- クロード「レナ…。いや、まあね…。君こそ、どうしたんだい?
- レナ(…)「私が『
行く
』って言ったら、お母さんすごく驚いていました…。
- クロード「そうだろうね。…ダメだって?
- レナ「何も言いませんでした。でも、しばらくしたら、村長様が来て…。
- クロード「そう…。
- レナ「クロードさん、私…、あなたと一緒に行きたいのには、理由があるんです。
- クロード「理由…? どういう事だい?
- レナ(…)「私のお母さん、本当のお母さんじゃないんです。
- クロード(!)
- レナ「お母さんも村長様も、私が知らないと思ってるみたいですけど、前に二人が話しているのを聞いたことがあるから…。
- クロード「そうなんだ…。本当のお母さんを探したいのかい?
- レナ「分かりません…。手がかりは、このペンダントだけですし…。でも、このペンダントを持たせてくれたということは…、私を産んでくれた人は、少なくとも私を愛してくれていたと思うんです。
- クロード「今のお母さんはどうなるんだい? 君を愛して慈しみ、育ててくれた、ウェスタお母さんの気持ちは…。
- レナ「私…お母さんの事、大好き。私のお母さんはたった一人、ウェスタお母さんだけです…。
- クロード「だったら、なぜ…?
- レナ「私が何者なのか…それが知りたいんです。どこで生まれ、どうして神護の森にいたのか。なぜ不思議な力を持っているのか…。
- クロード(…)
- レナ「そして、私を産んでくれた人は、どうしているのか。それを知りたいんです…。
- レナ「私はあなたと行きます。ここを離れるためではなく…再び戻ってくるために。
- レナ「もう夜も遅いですね。変な話をしてすみませんでした。
- クロード「いや…。
- レナ「おやすみなさい。
旅立ち
- レジス「道中、気をつけるんじゃぞ。
- レナ「大丈夫です。クロードさんが一緒なんだから。
- レジス「そうじゃな…。
- ウェスタ「レナ…。
- レナ「お母さん、心配しないで。私は必ず戻ってくるから。『ただいま』を言うために、『いってきます』を言うの。
- ウェスタ「ええ、そうね…。
- ルシオ「レナおねぇちゃん、早く帰ってきてね。
- レナ「ありがとう、ルシオ。いい子にしてるのよ。
- ルシオ「うん。
- レジス「ほら、クロードさんが、待ちくたびれておるぞ。早めにクロスに着いておきたいんじゃろ? もう行かないとな。
- クロード「クロス城のクロス王に会えばいいんですよね。
- レジス「そうです。私の紹介状を見せれば信用してもらえるでしょう。最新の情報も手に入ると思います。
- レナ「大丈夫。クロスの王様なら私も知ってますから。
- クロード「行こう、レナ。
- レナ「行ってきます。お母さん。
- ウェスタ「いってらっしゃい、レナ…。辛かったらいつでも戻って来ていいのよ…。ここがあなたの家なんですから…。
- レナ「うん。
- レジス「クロードさん、よろしくお願いします。
- クロード「はい。