スターオーシャン2台詞集 レナ篇 その13
セントラルシティ・市長室傍ら
誰かがやってくる。レナ達は壁際にて聞き耳を立てる。
- ????「それが、市長の判断なのですか?
- ナール「そうだ。……する事が、おそらく、ネーデ人の運命なのだ。
- ????「……そうですか。私も……時は来ないと夢を見ていましたが、やはり……。
- ナール「われわれは留まりすぎた。……として、見守って行く事にしよう。
- ????「市民も反対するものはいないでしょう。……は、運命付けられていた事ですから。(立ち去る)
十賢者の来襲
ファンシティ入り口
- 職員「レナさんですね?
- レナ「はい、そうですけど。
- 職員「既に市長の方から連絡は受けております。どうぞこちらにおいで下さい。
闘技場
- レナ「あの…、ここで、何をするんですか?
- 職員「あなた方には、我々が作成した特別プログラムによって、十賢者との戦闘をシミュレーションしていただきます。
- クロード「シミュレーション?
- 職員「ええ。ご存じかも知れませんが、この闘技場ではバーチャル・リアリティによって様々なタイプのモンスターと対戦する事ができるようになっています。そこで以前のデータを元に、我々の方で十賢者達の疑似データを作成しました。
- クロード「要するに十賢者との対決に備えて、最後の調整を行えって事か。
- 職員「その通りです。
- アナウンス「準備はよろしいですか? それでは、始めたいと思います。
擬似メタトロン、現れる。
反物質武器の完成
三日後…
- 職員「さすがですね。もはや、このシミュレーターでは、あなた方の相手になりませんよ。
- ????「おっ、いいカンジでやってるねー。
仲間、あたりを見回す。ミラージュがやって来る。
- レナ「ミラージュさん! (2人、ミラージュのもとへ)
- ミラージュ「やぁ、レナ。元気でやってたかい?
- レナ「見ての通りですよ。
- クロード「それよりミラージュさん。あなたが来たって事は、もう反物質武器は完成したんですか?
- ミラージュ「うん、完璧だ。まずはクロード、アンタにはこれだ。反物質でできた剣、『セイクリッドティア』だ。
セイクリッドティアを手に入れた。
- ミラージュ「それからレナ、アンタにはこれだ。反物質でできたナックル、『ファルンホープ』だ。
ファルンホープを手に入れた。
- ミラージュ「それからこいつが『ヴォイドマター』だ。こいつとの共鳴によって、みんなの武器がパワーアップする。
ヴォイドマターを手に入れた。
- ミラージュ「使い方は至って簡単。ただ持っているだけでいい。それだけで、アンタたちの武器が反物質フィールドに包まれるように調整してある。
- クロード「凄いですね。
- ミラージュ「さてと…、それじゃあ、私は帰らせてもらうとするかな。
- クロード「えっ!? もう帰るんですか?
- ミラージュ「ああ。早めに終わらせておきたい論文とかもあるからな。
- レナ「そうですか。
- ミラージュ「まあ、最後まで頑張りな。私はアンタたちの味方だから。
- レナ「ありがとうございました。ミラージュさん。
- ミラージュ「なに、礼には及ばないさ。私も作ってて楽しかったよ。それじゃ。(立ち去る)
訓練の続行
- クロード「さてと。武器も手に入ったことだし、これからどうしようか?
- レナ「もう少し、ファンシティにいた方がいいんじゃないかしら。ナールさんからの連絡もまだだし…。
- クロード「そうだね。それじゃあ、もう少しこの闘技場で特訓していようか。
- 係員「では、特訓したい場合は、私に話しかけて下さい。
十賢者、下位三人の登場
- レナ「ナールさんからの連絡がまだだけど、一度セントラルシティに戻りましょうか?
- クロード「う~ん。いや、最後にシミュレーションで十賢者ともう一度戦うっていうのはどう?
- レナ「…そうね。そうしましょうか。
十賢者のシミュレータ現れる。同時に声が聞こえる。
- ????「何なら…この俺が、貴様等の特訓につき合ってやろうか?
- 全員(!)
十賢者の(下位)三人が現れる。
- レナ「あなた達は!
- メタトロン「久しぶりだな、貴様等。エルリアタワーの最上階での戦い、なかなかよかったぞ。それにしても、ラファエル様の情報通りだ。いい悪あがきをしているな。
- ジョフィエル「無駄ナ事ヲ…。我ガ名ハ、ジョフィエル。オ初ニお目ニカカル、トデモ言エバイイカ?
- クロード「なんでこんな所に!?
- ザフィケル「貴様等が何やらコソコソとやっているという話を聞いてな、わざわざ我々の方から出向いてやることにしたまでだ。(闘技場の中に入って)こいつ等の相手は、この俺に任せてもらおう。あの時はとんだ邪魔が入ったからな。ここで決着をつける!
- メタトロン「ならば私は、先ほどの女を追うことにしよう。獅子はウサギを狩るにも全力を尽くす、と言うからな。(立ち去る)
- ジョフィエル「私ハ、好キニ殺ラセテモラウ…。(立ち去る)
- レナ「待ちなさい、あなた達!
対ザフィケル戦
- ザフィケル「おっと! 奴等を追いたければ、まずこの俺を倒すことだな。(シミュレータをかき消して)この程度のデク人形に勝てたからと言って、調子に乗られては困る…。
- レナ「なっ!
- ザフィケル「まさか、俺達の力がこの程度だとでも思っていたわけではあるまい。行くぞ!!
戦闘終了。
- ザフィケル「こんな…、こんなバカな…。見事だ…。貴様達の勝ちのようだな…。(消滅する)
- レナ「勝ったの…よね?
- レナ(!・振り返って)「そうだわ! 急いで、残りの二人を追わないと!
対ジョフィエル戦
闘技場前広場にて。一筋の光線が走る。
光線が飛び交う・人々が逃げ惑う。
- 女の人(汗)「きゃ~っ!!
- 男の子(涙)「うぇ~んっ、ママー!
- 男の人「た、助けてくれーっ!
- ジョフィエル「ククッ…逃ゲロ逃ゲロ、虫ケラ共メ。
光線で人々を殺す。ジョフィエル現れる。
- ジョフィエル「モット、モットダ! モット私ニ、貴様等ノ悶エ苦シム姿ヲ見セテミロ!
- レナ「やめてぇ!
- ジョフィエル「貴様等ハ…。ザフィケルノ奴ハ、ドウシタノダ?
- レナ「あの人はもう倒したわ。次はあなたの番よ!
- ジョフィエル(!)「ナニ!?
- レナ(進み出て)「エクスペルのみんなの…ネーデの人達の…そして、宇宙に住む全ての人達の痛みと苦しみを受けて見なさい!
戦闘終了。
- ジョフィエル「ソンナ…ナゼ…理解不能…理解…不…能…。(消滅する)
- レナ「どうにか二人まで倒せたわね。
- クロード(レナを向いて)「ああ、だけど、最後の一人はどこに行ったんだ?
- レナ「そう言えば『
先ほどの女を追うことにしよう
』って言ってなかった?
- クロード(?)「先ほどの女って…。
- レナ(クロードを向いて)「もしかして、ミラージュさんのことじゃないかしら!?
- クロード(!)「大変だ、急いでアームロックに行かないと。
ファンシティ入り口
- 入場係「レナ様。いったい、この騒ぎは何が…。
- レナ「十賢者の中の三人が襲って来たのよ! 二人は何とか倒したんだけど、最後の一人がアームロックの町に向かってるのよ。早く行かないとミラージュさんが危ないわ!
- 入場係(!)「た、大変だ! すぐにセントラルシティに連絡しないと!(立ち去る)
- クロード「急ごう!
対メタトロン戦
アームロックの街にて。人がミラージュの家を取り囲んでいる。
- レナ「何? 一体何があったの? (人をかきわけて)ちょっと、すみません。ミラージュさんの家で何かあったんですか?
- 若者「実は、突然天から男が降ってきたんだよ。
- 少女「そうなの。それからミラージュさんのおうちに黙って入っていったの。
- 女の人「ミラージュさんのお友達かな? それにしては、恐い顔だったわ…。
- レナ「間違いない。十賢者だわ!
ミラージュが叩き出される。
- ミラージュ「うっ、うわあああっ!
- レナ(!)「ミラージュさん!
- メタトロン「ほう、やっと来たか。無能ども。
- レナ「よくもミラージュさんを…。許さないわ。
- メタトロン「許さなければどうだというのだ? 貴様等とて、今まで数多くの命を奪ってきたのだろうに?
- レナ「それは、あなた達の方が悪いからじゃないの!
- メタトロン「自らの目でしか物を見ようとしない。愚かな事だな。まあいい…相容れない者は始末するのみ。
戦闘終了。
戦いが一段落して
ミラージュの家
- レナ「死んでしまったかと思いました。
- ミラージュ(…)「勝手に人を殺さないでよ。
- クロード「だって…。
- ミラージュ「反抗しないで、やられたフリしてれば何とかやり過ごせるかなって思ったのさ。
- クロード「もう大丈夫なんですか?
- ミラージュ「さっきよりはだいぶ良くなったよ。レナのおかげだね。まったく、市長も私の身の危険に気付かないんだから、間が抜けてるよねえ…。
- レナ「がんばってください、もうすぐセントラルシティから応援が来ると思いますわ。
- ミラージュ「さすがだね、あんたたち。(後ろを向いて)やつらは確実に焦り始めている。いい気になって準備に時間をかけすぎた事を、後悔しているんだ。
- クロード「それは、なんとなく分かりました…。
- ミラージュ(振り向いて)「私たちの方が思ったより優位かもね。だけど、気を抜かないでよ。
- レナ「はい…。
街の出口
- ナールの使者「ミラージュ博士が狙われたそうで…。
- レナ「ええ。でも、もう心配ありません。
- ナールの使者「そうですか、それはよかった…。(!)それから市長からの伝言です。『
ミラージュ博士を救出次第、至急ラクアに向かえ
』と。
クロード「ラクアですか?
- ナールの使者「全ての準備は整いました。後はあなた方が出発するのを待つのみです。
- レナ「いよいよ最終決戦ね…。
- ナールの使者「あなた方の勝利を、心から願っています。(立ち去る)
最終決戦に向けて
ラクア・正門前
- ネーデ防衛軍(!)「あっ、あなた達は!
- レナ「遅くなりました。ナールさんは?
- ネーデ防衛軍「研究所内におります。皆さんをお待ちしております。
- レナ「そう。ありがとう。
医務室にて
- ナール「よくいらっしゃいました。(!)ところでレナさん。すでに最終決戦の準備は整っていると考えてよろしいのでしょうか?
- 選択肢2; いいえ。まだです。
- レナ「いいえ。まだなんです。
- ナール「今回の戦いは、全宇宙の命運を賭けた戦いになります。悔いの残らないよう、準備をしてきて下さい。
- 選択肢1; はい。完璧です。
- レナ「はい。完璧です。必要なアイテムも用意しましたし、心の準備もできました。
- ナール「では部屋を移して、少しお話をしましょう。
防衛軍隊長の部屋
- ナール「あなた達は、すでに十賢者の中の三人を倒したそうですね。
- クロード「ええ。これで残りはあと七人ですね。
- ナール(見回して)「確かに。ですが、安心するのはまだ早いでしょう。彼らは最も力のない、最下級の賢者でしかありません。残りの七人の能力は、あなた達が戦った三人とは比較にならないことでしょう。
- クロード(汗)「そんな、脅かないで下さい。
- ナール(…)「すみません。決戦前に戦意を削ぐようなことを言ってしまって。ですが、これはまぎれもない事実なのです。
- レナ「必ず勝ちます。私たちのことを信じてください。
- ナール「分かりました。フィーナルへの再侵攻は、明日の夜明けと共に開始する予定です。それではみなさん、最後のラクアの夜を楽しんでください。
- クロード(…)「最後…。
海辺にて…二人の告白
註; 台詞や登場人物は、感情度などによって変わります。
- レナ(クロードを向いて)「ごめんなさい。急に呼び出しちゃったりして。
- クロード(レナを向いて)「いや、いいよ。でも、どうしたんだい? …眠れないの?
- レナ(俯いて)「ううん、違うの。となり…いい?
- クロード「あ、うん。
二人寄り添う。
- レナ(俯いて)「あのね、クロード…。
- クロード(レナを向いて)「ん?
- レナ(顔を上げて)「私、最後にクロードにお礼を言っておこうかと思って。
- クロード「お礼…?
- レナ(クロードを向いて)「ありがとね。クロードのおかげで私、今まで頑張ってこれた。
- クロード「レナ…。
- レナ(俯いて)「本当に感謝してる。アレンの時も…お母さんの時も…。私がくじけそうになった時、いつもあなたが支えてくれた。
- クロード「ううん…それは違うよ。みんな、レナ自身ががんばったからうまく行ったんだ。
- レナ(顔を上げて)「そんな…。
- クロード「僕は…ちょっと手助けしただけだよ。後はみんな、レナ自身の力さ。それに…僕の方こそレナに随分勇気をもらったよ。右も左もわからない場所で、不安になった時、いつもレナの存在だけが心の支えだった…。
- レナ(俯いて)「クロード…私…。
- クロード「レナ…。僕ね、この戦いが終わって、エクスペルに帰ったら、君に聞いて欲しいことがあるんだ。
- レナ(顔を上げて)「聞いてほしいこと?
- クロード「うん。とても大事な事なんだ…。聞いてくれるかい?
- レナ(頷いて)「クロード…うん。
- クロード「レナ…。
- レナ「ん?
- クロード「必ず…生きてエクスペルに帰ろう。
- レナ(頷いて)「うん…約束ね。
- クロード「ああ。約束だ。
………
夜明け・ラクア地下
ナール、レナに光の球を渡す。
- クロード(?)「これは何ですか?
- ナール「『結界の紋章』です。
- レナ(?)「『結界の紋章』?
- ナール「そうです。あなた達は、以前の戦いの時に十賢者達の背後にあった崩壊紋章のことを覚えておられますか?
- クロード「ええ。確か、全宇宙を崩壊させるための紋章…ですよね。
- ナール「十賢者達を全て倒したとしても、この宇宙が消えてしまっては意味がありません。万が一、十賢者達が崩壊紋章を起動させるようなことがあった場合には、この紋章を崩壊紋章に重ねてください。そうすれば、あの紋章の持つ意味を、別のものに書き換えることが出来ます。
- クロード(?)「別のもの?
ミラージュ現れる。
- ミラージュ「崩壊すべき対象を反らすことによって、全宇宙の崩壊をくい止めるのです。
- レナ・クロード・ナール(!)
- ミラージュ「だろ? ナール市長。
- ナール「うむ。その通りだが…。
- レナ(?)「ミラージュさん。もう動いても大丈夫なんですか?
- ミラージュ「ここまで来たら、傷の深さなんて関係ないからね。
ミラージュ、ナールの前まで進む。
- ミラージュ「十賢者達を全て倒せば、フィーナルを包むエネルギーフィールドも消滅するだろう。そうすれば、このエナジーネーデの全エネルギーを使い、エクスペル星を過去の空間から時空間転移をさせてくることが出来る。
- レナ(?)「時空間…転移?
- ミラージュ「まあ、簡単に言えば…壊れる前のエクスペルを、こっちに引っ張って来るってことだよ。タイムパラドックスだの何だのと、いろいろ細かい問題はあるんだが、とにかくエクスペル星を復活させることが出来るんだ。
- ナール「エネルギーフィールドが消えしだい、我々もフィーナルに向かいます。それでは、ご健闘をお祈りします。
- レナ「分かりました。それでは、また後で会いましょう。
二人、乗り込む。
フィーナル対岸
- 兵士「ラクアに帰りたい時は、言ってください。それでは、十分気を付けて。
- クロード「さあ、行きましょう! (註; 「レナ」の間違い?)