たこ焼きをフライパンで作ってみる

はじめに

通常たこ焼きは、屋台などで見られるように、丸く形作ることが多いものです。
一方、たこ焼きを家庭で作るとなると、丸い形を作るための特殊な板が必要となります。実際、たこ焼きが家庭料理として定着している大阪等の関西圏を除き、たこ焼を試したいだけの目的でわざわざ板を購入することは、普通の家庭にとっては敷居が高いと言えます。
そこで本コーナーでは、フライパンでたこ焼(のようなもの)を作れないかと考え、その方法を摸索してみました。

方針

: オタフク社提供のたこ焼きセット

粉に関しては、市販のものを使います。今回はオタフク(お好みフーズ株式会社)のたこ焼粉を使うことにしました。この製品は、本体の粉のみならず、天かすや青海苔なども一通り附属しており、初心者に親切な配慮が施されています。
形については特に拘らず、お好み焼き同様平型にしてみます。まあ家庭では、味さえ良ければ良い、ということで。
水は少なめに。通常は型に流し入れるので薄めが良いのでしょうが、今回は平型にするので、あまり流動性が良いと扱いが面倒になるので、濃いめにして型くずれを起こしにくくします。

材料

: たこ焼きセットとお好みの具を

たこ焼粉: 75g
水: 200cc (説明書によると、本来は250cc必要) 余裕があれば出し汁で。
附属の天かす。天かすを入れると、「たこ焼の中心温度をより早く上げ、ふっくら焼けます」とのこと。
キャベツ(千切り)
ねぎ(小口切り)
たこ(薄く輪切り)
紅生姜

作り方

火加減は強め、生地は薄め

熱したフライパンに油を敷き、なじんだところで生地を薄く敷く。
お好みの具をのせよう

具を乗せる。火は強め。

たこ、キャベツ、ねぎ、紅生姜、天かすを順に。

平板状にする場合、たこは薄く輪切りにすると良い。
たこ焼きらしく仕上げるために

火を弱めて1分ほど焼いた後、生地を改めて上から流し入れ、具の隙間を埋める。
こねくり回さず、そっとする

蓋をして蒸し焼きにする。仕上りをふっくらさせるため、いじらずにじっと我慢することが肝腎。

生地全体が固まったら、蓋を取って生地をひっくり返す。

その後数分弱火で焼く。
外見はお好み焼、味はたこ焼

皿に取り、ソース、青海苔、かつお節等をふりかけ、供する。

おわりに

実際に試してみると、これでなかなかいけます。生地はお好み焼きのものとは違うため、仕上りは「とろり」としたものになりますが、ちゃんと焼けばお好み焼きと同様の扱いが出来ます。
たこ焼きは、内部のとろみが旨さを醸し出す要因の一つと考えられます。本コーナーで作成したたこ焼きは、通常の球状のものとは異なり、そのようなとろみを引き出すのには不利です。
たこ焼きの粉自体は結構出回っている一方、いざたこ焼きを作ろうと思うと専用の装置が必要になるなど、お好み焼きとは異なり敷居が高いのではないかと思われます。今回の試みは、たこ焼きを一般の家庭で気軽に作るための一つの指標になるのではないかと考えております。