渋谷員子(しぶやかずこ)氏
紹介
Final Fantasyにおける功績
- 渋谷員子さんは、FFシリーズ「二頭身イラスト」のデザイナーです。
- 天野氏が、いわゆる表向き(公式)のデザイナーであるのに対し、渋谷氏は、いわば、影の立役者(と思われます)。
- FF5に限っては、伊藤博美氏も関わっております。
- FF7以降には、主だったスタッフとしては携わっておりません。しかし、FF9でグラフィックデザイナーの一人として参加されていたようです。
Final Fantasy以外における功績
- サガ系(ロマンシングサガ/サガフロンティア)のドットイラストのデザイナーとして活躍中です。
- Final Fantasy制作以前にも、PCゲームの作成スタッフとして携わっていた、という話もあります(伝聞ですが)。
雑誌その他において
- とある雑誌(2月21月号(1993-02-04発売))にて「FF5独占TALK!! 渋谷員子&坂口博信」という記事が掲載されております。FF5における数多くのジョブイラストを作成した功績を讃える内容であったと思われます。
- FF6のシングルCDのスペシャル・トラック(FFチームのコーラスCD)の見開き部分の集合写真に姿が載っているそうです(伝聞)。
註釈
上記の記事は「Vジャンプ」に掲載されていたらしいのですが、恐らくは別の関聯雑誌ではないかと予測しております。
評判について
- キャラクタデザインは、可愛らしく親しみやすい感じです。FFの分野では「事実上の標準キャラクタイラスト」となっており、ゲーム上のみならず、数多くの攻略書や同人雑誌などのイラストで採用されております。
- イラストのスタイルが有名であるのにも関わらず、天野喜孝氏の印象が強いためか、知名度は低いように思われます。もっとも当初のFFでは「天野氏は公式のキャラクタデザイナー」として売り出していたので、やむを得ないことではあったと思います。
- なぜか「ファンサイト」なるものが見当たりません。非公式でも、一つはあっても良さそうなのですが。
推測
事実と食い違っていることがあれば、御指摘願います。
- SQUARE社は当時、社内の開発者を大々的に持ち上げようとする気がなかったのではないかと考えられます。
- 有名画家・デザイナーである天野氏を表に出すことで、Final Fantasyという銘柄を不動のものとしたいという意図があったかも知れません。
- 彼女の可愛らしい画風は、「Final Fantasy」を、大衆に「とっつき易く」するのに一役買ったと言えるのではないでしょうか。
当初のFFのキャラクタのデザインのほとんどは、彼女が中心になって行って来たものです。また、彼女のデザインは非常の多くのゲームファンに愛され、同人雑誌・攻略書をはじめ、あらゆるイラストの素材として用いられてきました。それを考えると、我々FFファンとしては、その立役者である渋谷氏に感謝しなければならないと思います。
現在のところはFFは3D化・シリアス化という流れを進んでおります。技術的な進歩やストーリーの完成度の向上は認めますが、今までのように「大人から子供まで誰にでも親しまれる」雰囲気ではなくなってきているような感じがします。私自身、FFの中心メンバーとして彼女が復活し、活躍されることを願うばかりであります。
掲示板の意見より
あれだけのデザインをお一人でやってのけた実績は、尊敬に値すると思うのですが。
謝辞
gem様、ケヒト様、その他多くの方々より情報を頂きました。どうもありがとうございます。