天野喜孝氏
紹介
天野氏は、数ある Final Fantasy スタッフで昔から携わっている人です。ただし、いわゆる「SQUARE の社員」ではありません( Dragon Quest の鳥山氏やすぎやま氏と同様)。
小さい頃から絵画の才能があり、当初は「タツノコプロ」に所属、アニメ制作の担当者として勤務していたそうです。後に独立し、芸術家として身を立てることとなったようです(詳細は公式サイトを参照のこと)。
FFスタッフとしての経歴
- FF4までと6は「キャラクタデザイナー」、以降は「イメージイラストレーター」として、FFシリーズ全てに携わっています。
- FF関係の攻略本やガイドブックのトップイラストなどでも、天野氏のイラストがよく用いられております。画集「Final Fantasyの世界」は有名になりました。
ただし実際のゲーム画面中では、主人公のデザインは天野氏のそれではないのではないかと考えられます。その証拠として、そのデザインは渋谷氏の画風と酷似していることが挙げられます。
評判
- 幻想的な描写が特徴で、芸術的価値は高いようです。天野氏の絵画は数多くの出版物にも掲載され、メインのイラスト担当を離れた今でも、根強い人気を有しております。
- 美しい半面、「恐い」という印象を持つ人もいます。
- 最近のイラストは整合性が取れているものが多いので、かなり親しみやすくはなったかも知れません。
推測
- 天野氏の幻想的な描写は、 Final Fantasy という名前から来る「第一印象」にはぴったりだったのではないか。少なくとも当初は、貧弱なゲーム環境の中にも、彼の作ったイメージを想像し、それに浸っていた人は多かったと思われます。
- しかし、芸術的価値と実際のCG素材としての価値との乖離は、いずれ避けられない事態だったのではないかと考えられます。それ故、実質的な「キャラクタデザイナー」ではなく「イメージデザイナー」としての役割が最も適しているのではないかと推測しております。
- とりわけFF5において、実際のキャラクタデザインと天野氏作成のそれが明らかに違っていたのは、以上の理由を考えるにあたり、やむを得なかったのではないかと思います。
リンク集
- Amano's World
- 天野喜孝氏の公式サイト。英文。
- 天野喜孝読書倶楽部
- 天野喜孝氏のファンサイト。FFのみならず、数多くの作品が紹介されております。
謝辞
ふぁりす様よりサイトの紹介を頂きました。ありがとうございます。